エコタイヤって何!?導入時にこれだけは知っておこう、予備知識!

「タイヤがもっとも多くのCO2を排出するのはいつか知っていますか?」
製造⇒物流⇒使用⇒廃棄・再資源化
この4つの工程を経てタイヤは排気され資源としてリサイクルへと辿り着きます。
その中で地球温暖化に起因するCO2をもっとも排出するのは実は「使用」している時なのです。80%近くは使用段階からの排出が占めています。

そんな地球にも優しいエコタイヤについて詳しく知っていきましょう。

エコタイヤとは

燃費向上用のタイヤにすることで、冒頭でも述べたようにCO2削減にも繋がります。

これまでエコタイヤ自体の概念も曖昧で、各社の規定によって基準はまちまちでした。そこでJATMAは2010年1月から低燃費タイヤの技術基準のタイヤラベリング制度を実施する事を発表し、いくつかのメーカーでは従来のエコタイヤの基準適合作業を進めています。

ちなみに事業用のエコタイヤは乗用車用と比べると構造や作り方が異なります。

メカニズム

1.軽量

近年技術の発達につれて全般的にタイヤは軽くなっていますが、20年前と比べると25%~30%程度軽くなっています。タイヤが軽くなると、抵抗が減るので燃費が改善します。

2.転がり抵抗の低減

転がり抵抗はタイヤと地面の接地面との多くの摩擦力によって生じる抵抗です。転がり抵抗が大きく、摩擦抵抗が生じるとエネルギーロスに繋がります。

現在販売されている仕様では、通常タイヤより10~30%程転がり抵抗を低減されるものが多いです。
低減するための素材として

    高純度の天然ゴム
    特殊なカーボンやポリマー

が挙げられます。

3.空気圧の維持

実際に使用している際には細めなチェックが必要です。空気圧の低下が転がり抵抗の妨げとなり、燃費を悪化させます。トラックの場合は月に1度の頻度で行う事が望ましいでしょう。

まとめ

エコタイヤを導入する際にかかる費用は高いという点があります。しかし、長い目でみればみるほどお得なのです。実際にタイヤ代は燃料代の1割程度とも言われています。

ということは、タイヤ代に30万円使う人は年間の燃料代が300万円になります。2万円高い32万円のエコタイヤを使用してもらい仮に5%でも燃費が向上したとすると、年間の燃料代が15万円浮き、CO2の排出も削減できます。

エコドライブで欠かす事の出来ない「エコタイヤ」見つめ直してみると様々なコスト削減が可能となるかもしれません。

次回は、タイヤのメーカーが販売しているエコタイヤについて特集したいと思います。

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