トラック運送業界は深刻である、今後も更に人手不足感が強くなる。
平成26年3月3日:国土交通省総合政策局物流政策課資料より抜粋
このような未来予想を目の当たりにし、今まで届くことが当たり前である宅配便も
「あれっ?時間過ぎたのに、まだかなぁ?」という現実が頻繁に繰り返されるかも知れません。
宅配業者にとって荷物は製造業のように作り置きしたり、在庫を持つことは出来ません。今ある荷物は出来るだけ早くお客様の手元に届けないといけない宅配業界の、忙しくなる時期をしっかり把握することは大切です。
そこで今回はピークに上手く対応するために繁盛期間をしっかり頭に入れておきましょう。
宅配便から見た主な1年のイベント
1月 おせち料理 荷物量:少ない
2月 バレンタインデー 荷物量:少ない
3月 春の産物 荷物量:多い
4月 引越用荷物 荷物量:やや多い
5月 母の日カーネーション 荷物量:やや少ない
6月 特になし(お中元の体制、クール便が増え始める) 荷物量:少ない
7月 お中元 荷物量:多い
8月 お盆・帰省用荷物 荷物量:やや少ない
9月 秋の産物 荷物量:やや多い
10月 秋の産物 荷物量:やや多い
11月 お歳暮の体制、採用・教育期 荷物量:少ない
12月 お歳暮・クリスマス 荷物量:多い
主な繁忙期3つ
7月のお中元、12月のお歳暮
デパートやスーパーからの荷物が増えるこの時期は平常期の2~3倍の荷物量となります。中元は夏のボーナスが出た後、歳暮はクリスマス商戦とバッティングしない12月上旬から荷物量は増えます。
農業の集荷の期間
日本各地の特産物の集荷の時期も繁忙期となります。農園や農協、生協、小規模の農家などに対してスムーズな出荷が行えるように体制を整えます。
スポット期
これは馴染みのない言葉かもしれません。キャンペーンや新商品のサンプル出荷などがあります。予め日程が決まっているときもあれば、集荷の際に知らされることもあり、不定期な繁忙期です。
いかがでしたか?配達できない、集荷に間に合わないといったことが原因でサービスの低下や信頼関係の悪化による収益の低下も事前に対処できることは沢山あるはずです。
これからも宅配便の業務波動性と呼ばれるこの性質は経営に直結する重要な課題となっています。