私達は日々衣・食・住の生活をしている中で、様々なモノを消費しています。時代の変化によって私達が求めているモノも刻一刻と変化しています。その中で新しい価値があるとされるサービスは生まれるのです。今回、高度経済成長期から急成長を遂げている宅急便とその消費者についての記事です。
「大量生産・大量消費時代」
これは戦後の高度成長期にモノを作るメーカーが中心の世の中でよく聞いた言葉です。
しかし、成熟した社会でモノが溢れていると言われている現代では消費者は自分の好みにあった商品しか購入しなくなりました。
更にインターネット文化が発達してきて世界中からモノを選ぶことが出来るようになったので、自分で価値があると思ったモノしか購入することはありません。
消費活動が売り手ではなく、買い手が中心となった「消費者主権」の時代になったことの象徴で、物流分野でも多頻度小ロットでのシステムが望まれてきました。
この望まれたシステムが「宅急便」の始まりだったのです。
消費量の変化
消費者が自分で選りすぐり出来るようにはなりましたが、メーカーが大量生産・大量輸送していた時代と比べて、所有するモノが減ったかと言えばそうではありません。逆に使い捨ての概念も新しくでき、一つのものを長く使い続けることが少なくなりました。
インターネットで紙の消費量が減ったと思われがちですが、メール内容を出力したり、データをプリントアウトする機会が増えることで紙の量もあまり減っていないというのが現状です。
宅配便の多様化
IT革命が進み、消費者主権の時代となることで消費者が好きなときに 好きなだけ届けてもらう時代になりました。オンデマンド「その時に、欲しい」という言葉がしっくりきますね。
好きな時に何回も手に入れたいという消費構造の変化で宅配便が流通システムにベストの方法でした。
高度成長期のトラックと言えば、メーカーからの大量輸送がほとんどでしたが今ではその中間で大型宅配便のニーズも高まっています。大量輸送と小ロット配送の間の位置づけにあります。
今後もネット通販市場の成長に伴い宅配便市場は拡大していきます。更なる多様化に対応していくことが必要となるでしょう。
そして、その為の変化を厭わない経営が必要となりますが、日々の現場視点での消費者の心の変化は勉強しておくべきでしょう。事件は現場で起きているとはよく出来た言葉です。ニオクルでも新しい時代に適した物流サービスを皆様に提供出来るように、日々学習の毎日です。