物流における環境負荷。そこの運送業界の経営者の方一読されてはいかが?

グリーンと言えばあなたは何を想像しますか?
地球温暖化といえば世界中における地球の課題の一つです。小さい頃から教科書でもよく目にしていました。

その課題解決には様々なアプローチがありますが、物流面では「グリーン物流」という概念もあります。これは環境に与える負荷を少なくする旨で今回は環境問題を引き起こす、物流編としてまずは原因を認識したいと思います。

企業物流の3つめの目標

これまで企業物流では主に2つの目標があると言われていました。

  • 物流コストの削減
  • 顧客サービスの向上
  • 顧客により安く商品を提供するためには、物流コストが下がれば競合他社との価格優位の状況になります。

    徹底した顧客への質の高い物流サービスを提供できれば、競合他社との差別化を図ることができます。

    しかし、この2つの目標を掲げる物流管理では、上手くバランスをとることができません。というのも効率化してコストを下げるか顧客サービスを向上させ売り上げ増に貢献するかという問題は、物流コストを負担するのは発荷主でサービスを決定するのは着荷主の顧客だからです。

    そこで環境負荷を低減するという新しい目標です。そして発荷主と着荷主双方にとって共通の目標でもあります。
    環境負荷が最小となるように物流コストとサービスレベルを決定することが可能となったのです。つまりコスト、サービスに加えて環境という視点からこれまでできなかった施策が可能となりました。

    物流活動における環境負荷

    (1)CO2

    温室効果ガスとも呼ばれ、地球温暖化を促進している代表的なガス。トラックや飛行機を使った輸送は大量の燃料を消費し、結果として大量の二酸化酸素を排出します。

    (2)NOx・PM

    NOxは窒素酸化物で、二酸化窒素などがあります。また、トラックのディーゼルエンジンから排出されるのがPMという浮遊性の粒子物質です。交通量の多い都市部で問題となっており、ぜんそくなどの病気の原因ともいわれています。

    (3)包装・梱包に使用される容器の廃棄物

    大量の段ボールやパレットなどの包装材、梱包材、配送容器が利用されている。大量の廃棄物となる。

    グリーン物流は環境問題に起因するこの3つを少しでも負の影響を減らすことで、いままで一方的だった企業の物流コストとサービスレベルについても振り返ることができるのでこれまで以上に重用視されている目標となっています。

    スポンサーリンク
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
    スポンサーリンク