香港のは、タクシー業界、配送業界で様々なサービスが展開されています。
その理由はインフラ整備が整っていないからこそ、ITの力で効率化していこうという動きがあるからです。
最新運送業界事情を5分で読といていきましょう!
ITの魔法?
大手企業の問い合わせ窓口には、顧客への電話対応業務やFAX業務等を行うコールセンターがあります。
また、資金力がない会社でもこれまで他社や自社内での連絡手段として配車担当者を配置するなど、経営において必要最低限のランニングコストです。
例えば1)人件費 2)施設賃貸料 3)送受信用Fax / Tel 4)維持費 等挙げればきりがないのですが、これがITの魔法によりいくらか節制できるようになりました。
今までモノの配送には、配送手配(荷主が運送会社に連絡し、トラック配送係がそのオペレーションする業務)が必要でしたが、アプリケーションやweb上で荷主の情報を確認することが可能になる現在ではその手間は省くことができます。
このオペレーションコストがほぼ0の香港で展開している代表的な運送マッチングサービスを紹介します!
運送版UberのlalamoveVan
香港で現在展開している運送版UberのlalamoveとGoGoVanです。
両社とも物流拠点となりえる所からのラストワンマイルでの配送市場でのStartupです。(仕組みについては上記リンクを参考)莫大な資金を物流に投資するAmazonや世界中に輸送網をもつFedEx,UPSのような巨人に対し、彼らはラストワンマイルという再配達コストなどが立ちはだかる運送業界の課題である市場で挑戦しています。
また、そのビジネスモデルであるがUberと同じくサービス利用後に支払われる手数料型のビジネスモデルです。
しかしlalamove(所属バンドライバー8000人)より6ヶ月早くローンチしたGoGovan(所属バンドライバー16000人)では一歩先ゆくマネタイズを試みようとしています。
香港全体では現在70,000台のバンが配送に用いられている。(もちろん、正式に認可が下っている車両だけなので実質は多少誤差がある)また半数の35000台は5台以下所有の中小企業となっています。
日本の運送会社も約60,000社のうち95%が50台以下ということで構造的にも似ている。 違うのは直荷主を可能にして業界の効率化に貢献しているバンの車両が30%近くあることです。
香港の運送会社はGoGoVanとEasyVanを使い運送業界の発展に前向きに取り組んでいることである。そして、20-30%の収益UPという実績に繋がっていることです。
新しいチャネルを開拓
このようなサービスが開始されるまで、一つ一つのバンを所有する運送会社はもちろん独立していました。
街を走るドライバー達は皆一つとして共通点などないのです。
しかし、今では香港の街を運転するドライバー達は一つのGoGoVanというサービスを利用しています。
これを利用しようと香港のアントレプレナーでGoGoVanのInvestorでもあるGabriel Fong(@gaabyfong92)らは、ガソリンプロバイダーや、車の修理店、保険会社、等様々なビジネスとも交渉の機会を伺っている。様々なチャネルでのマネタイズを試みようとしている。
香港でも日本でも言えることですが、物流のような重層構造が当たり前となっている産業ではITをツールとして利用することでこれまで当たり前であったコスト構造に変化をもたらすことが可能になります。
尚かつ地場産業のような地域に根付いたローカル業務が多い運送会社にこそ本当の意味での利便化・利益化を図ることが可能なのです。
物流のネットワークを構築することで移動コストや修理コスト、オペレーション業務の負担が少しでも軽くなるように、更なる運送業界の発展を期待しています!