運送業界の「水屋さん」って何のこと?

でんわ

運送業界の人は、「水屋」というと、「あ〜」と共通の認識ですが、なかなか運送業に関わりの
無い方ならご存知無い方もいるはず!

ということで、水屋さんについて簡単にご紹介。

水屋の意味を教えてください

Yahoo!知恵袋にこんな質問があります。

水屋の意味教えてください。運輸物流トラック運送用語だと思います。

この回答には、非常に丁寧な答えがありますが、水屋とは

「自分以外の人に運送を委託してマージンをとるひと」

のことです。

貨物利用運送事業という業態があり、
定義としては、以下のような感じです。

「貨物利用運送事業」とは、他人(荷主)の需要に応じ、有償で、利用運送(自らの運送
機関を利用し運送を行う者(実運送事業者)の行う運送を利用して貨物を運送すること)を
行う事業」

昔は、「貨物取次事業」という事業があったそうなのですが、こちらは平成15年に廃止されています。

実際にどんな会社があるの?

日本には、いろんな水屋さんがいます。
第一種利用運送事業者は約2万社も登録があるため、実際に稼働しているかどうかは別にして、
かなりの数が事業所としてはあります。

実際には、トラックを持ちながら、空いた時間で取次をする会社、トラックを一切持たずに、取次だけをマンションの一室でおこなう人、倉庫業の傍ら取次を行うかた等、水屋といってもさまざまです。

規模の大きな会社でいうと、トランコムさんが最大手でしょう。
26年6月実績では、多くのの情報を集め、マッチングしています。

貨物情報件数:152,791
空車情報件数:241,555

なんのためにあるの?

水屋さんの本質は、「車と荷物をマッチングする」ことですね。

ただ、専業水屋が増えてしまったからこそ起こる問題もあります。
それは、ただでさえ重層構造であるトラック運送業界がさらに重層構造化し、
実態が見えづらくなることです。

実際にお願いした運送業界から、3次、4次と廻し仕事になってしまうがために
「果たしてその運送会社は安全に運んでくれるのか?」
「信頼できるのか?」
など、お客様からすると不安な面もあります。

また、運送会社からしても、専業水屋は運行管理については深く考えていないため
運賃、コンプライアンスなどかなり厳しい条件での仕事依頼があるという。

だからこそ、この運送業界がもっとオープンになり、重層構造であった業界が、
紐解ければ、運行効率も高めることができるし、そのことにより、
運送会社は無理な運行をすることなく、ユーザーも適切な運送会社に仕事をお願い
することが出来るようになると考えています。

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